2016年秋。イラストレーターのMAYUは、会社員として働く傍ら、絵や音楽のアーティスト活動を行っていました。
充実を感じながらも、あまりの忙しさに心の余白を求める日々。
そんなMAYUへ、大学時代からの友人であるMAIは、数種のアロマスプレーを作って贈りました。
香りに癒され、その力に改めて感動した二人。
お互いの絵や香りの活動について対話を重ねるようになる中で、MAIは思い出したことがありました。
当時、アロマセラピストのライセンスを取得して間もない頃。香りを学ぶ際、個性の違いを自分なりの色で例えて覚えていたことを。

二人は、「色と香り」は似た性質を持つということに気がつきました。

"お互いの表現を掛け合わせて、新しいものを作りたい"

そうして2017年、絵を香りで表現した、5種のスプレーが生まれました。

2017年2月、カフェの一角にて展示販売を行い、その後、中目黒の雑貨屋さんにて販売をさせていただきました。
大変ありがたいことに、限定100本で作った５種のアロマスプレーは、すべてお客様の元へお迎えいただきました。

その後５年もの間、さまざまなことがありました。
正体不明のウイルスに、世界中でステイホームが余儀なくされたコロナ禍。
誰もが、これまでにないストレスにさらされました。
友達や家族にも気軽に会えず、先の見えない不安に、生きづらさを感じる日々。
そんなとき、部屋の片隅でアロマスプレーをひとふきすると、解放感が得られ、気持ちを切り替えて前を向くことができる。
飾ったスプレーの絵をぼんやり眺めると、かたときでも不安を忘れることができる。

人生のままならなさを実感したとき、ブランドの使命を改めて深く話し合い、
drawing aroma circleは再び動き始めました。

ですがその矢先、MAYUとMAIは同年に妊娠、出産という人生の新たな節目を迎えることになります。
二人とも母となり、生活に変化が訪れました。
あっという間に過ぎる一日。行動範囲の変化。
“自分の時間"はより貴重なものとなりました。

今度は幸せなままならなさを経験し、
長い育児期間を、前を向いて進んでいくためには、
やはり「いまここ」に立ち返って、わたしらしく日々を大切に過ごすことが必要だと実感しています。

私たちと同じように、せわしない日々を生きるひとに思いを馳せて、2024年、新作2種が誕生しました。

"色(絵)×香り"の表現から
あなたの"視覚×嗅覚"へスイッチし
あなたらしく世界をとらえて
いまここから、イマジネーションが広がっていく。
circleしていく。

どんなときも、
いつでもどこでも
一瞬でわたしへと還ってくる。

そんな風に寄り添える存在となるような
作品をお届けします。